転職するとなれば当然相手へ自分という人間を知ってもらうべく履歴書を用意する必要があります。この履歴書は自分の顔になり面接はこれを基に進むため、この内容次第で面接の内容がよいものになるか変わるといっても過言ではありません。

履歴書自体は就職時でも書きますが転職となれば当然その内容も就職とは異なってきます。転職の場合は転職向けの書き方というものが存在するのです。では、実際に営業の転職ではどのように履歴書を書けば良いのか見ていきましょう。

転職における履歴書の書き方

まず営業関係なしに転職における履歴書の書き方を理解するようにしましょう。

学歴と職歴について

学歴や資格といった部分は就職と同じでよいですが、転職となれば学歴だけでなく職歴も新しく書くことになります。詳しい内容は職務経歴書の方に書くのでよいですが、履歴書は履歴書で短く分かりやすく伝えられるように記載する必要があるのです。

これまでの仕事経験によっては履歴書に書き切れないケースも出てくると思います。どうしても職歴のスペースが足りない場合には学歴を削って書くようにしましょう。転職の場合、学歴より職歴が重視されるからです。

学歴が全くないというのは問題ですが、企業にとって大事な情報は最終学歴程度であるため、最終学歴だけ書いても問題はありません。スペースに応じて自分なりに必要だと思う部分の調整をしていきましょう。

趣味や特技の欄

履歴書には趣味や特技を書く欄がありますが、単に羅列せずアピールするように書きましょう。この欄は志望動機や自己PRに次いで内容がある程度自由に書ける欄であるため意外と見られるのです。

単に用語を並べるだけの欄にならないように気をつけましょう。

写真について

履歴書となれば写真を貼り付けることになりますが、当然この写真は身だしなみをしっかりとしたものを貼り付けましょう。

営業は対人の仕事であるため身だしなみは重要視される要素となっています。面接は早い話が応募者が自分を売り込むために営業を行うというものです。

その際には履歴書の写真の身だしなみに問題があれば当然面接相手は印象がよくないものとなるでしょう。場合によってはそれが原因で落とされることにもなるのです。他の職種もそうですが、特に営業は一段と写真の写りに関して気を配るようにしましょう。

履歴書はどう作るか

昔と違い今の社会ではパソコンで履歴書を自作するという方法が存在します。パソコンで作成する場合には文字を入力すればいいので編集が楽という利点が存在するのです。書き間違えても訂正が簡単であるため履歴書の記載にそこまで時間がかからないようになるのも利点の1つでしょう。

このパソコンでの履歴書に関しては利用すること自体間違ってはいません。しかし利用するのであればネット上のサイトに掲載されているテンプレートを利用するのではなく自作をした方がいいです。自作をすれば自分で自由に欄を作ることができ、スペースを取りたいところは余裕で取ることができる利点があります。

それだけでなく今の営業はパソコンを利用すること自体当たり前の時代です。パソコンで履歴書を自作するとなればそれだけでパソコンの技術をアピールできます。

営業職の履歴書に書く志望動機

履歴書の欄でどう書いていいか悩む欄の1つとして志望動機があるでしょう。志望動機は自分が営業の仕事及びその企業に転職する理由であり、他の職種同様に最も重要な欄として見られます。ここの書き方次第で採用されるかどうかと言っても過言ではない程の重要な部分です

この志望動機は営業の経験者か未経験者で書くべき内容が変わってきます。

大前提!長すぎずに簡潔に

文章が長いというのは決して良いようにはとられません。企業にもよりますが、一定以上の規模のところになると全て読んでいる暇がなくなってしまうため、無駄に長いのはあまりいい印象をもたれないのです。

逆に短すぎるのも問題であるので、短すぎず長すぎずが理想になります。

営業経験者の書く志望動機

経験者の場合は以前していた営業の仕事と絡めて書くようにするのがいいです。以前の仕事と繋げて書けば自然に以前の仕事の実績をアピールしつつ転職先の企業へ転職する説得力が生まれます。

このアピールをするためには以前の仕事と転職先の仕事の共通点を見つけてそこをポイントにして書くのがいいです。違う仕事内容でも営業という仕事である以上、必ずどこか繋がる部分はあるためそこを探してみましょう。

内容を書く際には抽象的な文章ばかりでなく具体的な営業に関わる用語を入れてみるとより効果的です。営業の仕事をしてまだ経験が浅い場合にはステップアップを思わせる前向きな内容も加えてみましょう。

仕事によっては内容がかなり長くなってしまう可能性があります。しかしあまりにも長々と書くと要点だけを書けない=営業でも無駄なことばかり話す人間と見られてしまいがちです。長ければいいというわけではないのである程度は重要な点だけを見極めて書くようにしましょう。

営業未経験者の志望動機

営業が未経験ではあってもそれまでの仕事内容で営業に向けてのアピールをすることは可能です。そのため書き方として経験者と同じく営業に役立つような仕事と転職先の企業の仕事と絡めて書くようにしましょう

その絡められる仕事は営業の仕事によってそれぞれですが人と接する仕事であればそれによるコミュニケーション能力がアピールできます。他にも事務職であれば仕事を管理する能力をアピールすることができるでしょう。このように繋がるとされる点を見つけて記載すればいいのです。

しかし未経験の場合は経験者と違い営業職に転職する理由が重視される話となります。この際には営業という仕事をよく理解しているかどうかも見られ、適当にイメージ重視で書くと印象が悪いものになってしまうのです。そのため営業の仕事自体をよく理解してから書きましょう。

営業職への転職希望の理由は人それぞれですが抽象的にならないよう、「結果が努力として見える」といった営業ならではの利点を絡めて書くのがいいです。

営業未経験者の転職についてはこちらで詳しく書いています。

営業職の履歴書に書く自己PR

志望動機と並んで書くのに悩む欄に自己PRが存在します。自己PRは自分のアピールをするための欄であり、ある意味自分という商品を相手に売り込むようなものです。そのことから分かるように営業においては、どのぐらいの営業手腕があるのか間接的に見られる欄になります。

こちらも経験者と未経験者でどう書けばいいか変わってくるのです。

経験者の自己PR

当然のことながら営業の経験があるために、その仕事の実績を前面に押し出していくのがいいです。しかしあれもこれもと書いていると逆にアピールとしての効力が弱まってしまいます。書くのであれば今までの仕事で何をアピールすれば効果的かを考えてそれを重点的に書くのがいいでしょう。

しかし転職先の企業によって何をアピールすれば効果があるのかは変わってきます。複数の企業を候補として転職を考えているのであればその企業毎に書くべき内容を変えていくようにしましょう。数字や用語で簡単に説明できるのであればそれを積極的に盛り込むのがいいです。

数字や用語で表すのが難しい場合には要点を抑えて順番通りに説明していく形式がいいでしょう。単に仕事の内容を書くのではなく要所要所で自分のアピールができるとされる描写を忘れてはいけません。

未経験者の自己PR

営業のアピールをすることはできないので今までの仕事内容から自分の実績をアピールするしかありません。志望動機と同じように営業へと実を結ぶとされる内容を考えてそこをアピールポイントとして記載していくのがいいです。

何がどのように効果的なアピールになるかは分からず、場合によっては一見何でもない行動が大きなアピールになるというケースも存在します。自分の今までの仕事内容を見ていき、それぞれがどのようなアピールになるかを分析しておくといいでしょう。

転職先でアピールの効果が変わるのは経験者と変わらないため、企業の内容を見てどれをアピールするか選びましょう。一方で未経験であると意欲があるかどうかが問われるため、営業の仕事に対する意欲をアピールする内容を盛り込むようにするといいです。

>>未経験で営業に転職!ダメ求人を選ばずに採用を勝ち取る方法

まとめ

履歴書の書き方に適切なものはあれど「これが正解」というものは存在しません。志望動機や自己PRは書く人間によって内容が変わり、それを見る企業や本人が書ける内容で如何様にも変わってくるからです。

抽象的な物言いにはなってしまいますが企業に提出するのであれば自分が見て自信が持てる履歴書を作るようにしましょう。自分が見て自信がもてないようであればそれは企業側が見てもアピールする書類として効力を発揮しないからです。

履歴書は自分を表現するもの」をこれを忘れないようにして書いていくようにしてください。