普段の日常生活で衛生用品のお世話になっていないという方はまずいないでしょう。その日常で身近なものとして利用するトイレットペーパーとティッシュがその衛生用品に該当します。しかし衛生用品としては他にマスクや包帯、絆創膏と健康に関わる医療品も含まれ、思った以上に多くの種類が存在するのです。

この衛生用品が店舗で販売されていることから分かるように営業の仕事が存在しています。では実際に衛生用品を取り扱う営業の仕事内容、求人事情はどのようなものであり採用されるにはどうすればいいのでしょうか。

衛生用品の営業の仕事内容

衛生用品の営業は予想できる通りに衛生用品を売り込むことが仕事になります。衛生用品は店舗が取り扱っているところも多いので、店舗相手に法人営業をすることが多いです。扱うものによっては病院を始めとした医療関係の企業や介護施設が対象になることもあります。

基本的には既存の取引相手を回ることが多いので大半はルート営業としての仕事です。衛生用品の種類は多くそれによって相手する企業が変わることはありますが、基本的に店舗や医療関係、食品関係を中心に相手にすると考えていいでしょう。そういう意味では変わったとしても他の営業より大きく変わることは少ないです。

海外の仕事について

衛生用品の需要は国内はもちろんですが海外が舞台になることも珍しくありません。国内で生活していると分かり難いですが、衛生問題は国内よりも海外の方が深刻なところが多いです。それ故に衛生用品の需要というのも海外の方が高まっています。

その中には最近社会が発達した国の存在、普段は聞かないような国も存在しているのです。そのため衛生用品の営業の仕事を探していると「どこの国?」と疑問を感じるような求人が出ることもあります。このように自分にとって未知の国と言うべきところに飛ばされる可能性もあるのです

海外で仕事をする場合は外国語を話せる必要があり、場所によっては英語では済まない別の言語を利用しなければいけないケースも出てきます。中には普段は覚える必要がない言語を覚える必要も出てくるので、その分仕事の難易度も上がると考えていいでしょう。逆に海外から輸入された衛生用品を取り扱うというケースも存在します。

仕事の内容はどうなのか

何を取り扱うか、どこの相手に営業するかによっても仕事の難易度は変わってきます。医療用品でも絆創膏や包帯といった誰もが利用する需要があるものであれば難しくはありません。しかしこうした衛生用品はマスクを始めとして人間が身に付けて利用する種類も存在します。

人が身に付ける物の場合にはサイズを考えて作らなければいけません。特に店舗ではなく病院等の仕事場で提供する場合には相手の意見も聞いて製造する側と調整をしていく必要があります。この場合は営業としての交渉も長引く可能性が高く、相手の意見、情報もしっかりと聞いて進めていかなければいけません。

更に衛生用品は男性、女性と利用する人の性別が決められている種類もあります。性別が決まっている種類のを扱うとなれば、その性別のことも視野に入れて交渉をしなければいけません。そういう意味ではやりにくい部分があるといえるでしょう。

店舗でも同じように人気の商品や困っていることに関して聞く必要もあるため「店舗だからと楽」とは限りません。ルート営業が多いので新規開拓はほとんどなくそういう面では難しくなく、未経験を募集しているところも多いです。

今は国内でも将来的には海外のことを考えているという企業も少なくありません。海外となれば言葉の壁はもちろんのこと、文化の違いもあるため営業としてのやり方も変える必要が出てきます。

待遇、年収について

待遇に関してはどこの企業で仕事をするかによって異なってきます。休日も完全に週休2日になっているところもあれば隔週で週休2日になっているところもあるのです。他の休日や手当も変わるのでこの点に関しては求人を見て確認をしておいた方がいいでしょう。

年収も企業で変わってきますが手当も含めて結構な金額であることが多いです。年齢によって給与が上がるのは他の職種と同じであり、企業によっては千万近くの年収を狙うことも不可能ではありません。そうでなくても仕事の内容と比べると実入りがいいというケースもあるのです。

逆に内容に比べると年収が見合わないというケースがあるのも確かではあります。選ぶ際には仕事内容と年収を見比べて見合うかどうかを判断した方がいいでしょう。

衛生用品の営業の求人事情

中途採用も含めて衛生用品の営業は比較的頻繁に募集されています。しかし求人が多いわけではないので選択肢は少なくなってしまい、場合によってはほとんど選べないケースも出てくるでしょう。更にこの衛生用品の求人も営業の経験があることを条件とするものが存在します。

未経験も存在しますが営業の経験を求める求人も少なくないので、未経験の方が選択の幅を広めたい場合は別の営業の経験を身に付けてから選ぶようにした方がいいでしょう。身に付けた経験に関しては業界問わないことが多いですが、どこの営業の経験があるかで優遇も変わるので、そこも考えて転職計画を立てましょう。

衛生用品を取り扱う関係で求人によっては性別を条件に出しているケースもあります。直接的には書いていませんが「女性活躍」という感じが書かれている場合は女性を目的としている求人です。絶対に落とされるとは限りませんが、そのような記載がある場合には男性の方は諦めて別の求人を探した方がいいでしょう。

他にも量販店が対象だと多いですが、企業によっては衛生用品だけでなく他の商品も併用して営業をさせる場合もあります。求人でしっかりと書かれていることが多いので、別のも構わないか衛生用品だけをやりたいか判断して選びましょう。

海外営業の情報

海外営業の求人も珍しくはありませんが、国だけでなくどこで仕事をするかも確認するようにしましょう。求人によっては「○○という国の○○という地域」という形で指定していることも珍しくありません。日本とは違い、海外では国は同じでも仕事する地域によってその環境は大きく変わってきます。

国だけで情報を理解しているととんでもないことになる可能性もあるので、指定されている場合はその地域に関しての情報を調べておきましょう。

仕事の経験による有利

衛生用品を取り扱う関係で、衛生に関わる仕事をしていれば有利になる可能性があります。特に医療の仕事は健康のこともあって衛生面が厳しい世界なので、医療関係の経験があれば特に有利となるのです。そのことから医療関係の仕事をして目指すのもいいでしょう。

海外営業の場合は海外での仕事、特に指定される国、地域での経験があれば有利になります。しかし場所によってはその経験をする機会がないこともあるので、その場合は特別考えなくていいでしょう。

他にも営業ではなく何かしらの仕事や経験が有利に働くこともあります。これに関しては企業によって異なるので求人の応募資格と自分の経験を照らし合わせて一致しているかどうかを確認してみましょう。

衛生用品の営業に採用されるには

量販店を始めとして様々な企業に回らなければいけない関係で、自動車免許の所持を条件として挙げている求人も多いです。そのため持っていない人は自動車免許を取得するようにしなくてはいけません。衛生用品に限らず営業で自動車免許所持の提示がされることは多いので、取得しておいて損はないでしょう。

条件として提示されていないこと以外はほとんど必要ありません。しかし衛生用品の仕事に携わるのであれば、衛生用品についての知識は身に付けておいた方がいいでしょう。詳しいことは入社した後の研修で学ぶケースが多いので、どのような種類があるかぐらい理解しておけば問題ありません。

海外が視野に入っている場合は英語を始めとした外国語を学ぶ必要があります。英語以外の言語を必要とすることもあり、どれもすぐに覚えられるようなものではありません。中には相性が悪くて、覚えるのにかなり時間がかかってしまうということもあり得ます。

外国語を学ぶのであればスクールに通うなり、通販教育を受けるなりした方がいいでしょう。もちろん時間がかかることは避けられないので、転職する際はこの学習の期間も視野に入れて計画を立てるようにしてください。

向いている人はどんな人か

衛生用品は健康のことを考えて取り扱われる存在であるため、そうした人の健康について考えられる人が向いているといえます。他人はもちろんですが自分の健康について考えられる人は他人のことも考えられるので、普段からそちらに敏感な人も向いているいえるでしょう。

サイズの調整が必要となる用品を取り扱う場合は相手の要望に答える必要があるので、話をしっかりと聞くことができる、聞くのが好きという方も向いています。とはいえこれ自体は営業に向いているかどうかの判断方法であるため、基本的に営業に向いているかどうかで考えてもいいでしょう。

資格について

衛生に関わる資格としては衛生管理者等が存在します。ですが衛生用品の営業をする上でこれらの資格を取得する必要はないので資格のことはそこまで考えなくてもいいでしょう。しかし医療機器を取り扱う場合にはその医療に関わる資格があれば知識があるために有利になる可能性はあります。

履歴書、職務経歴書について

衛生用品が対象となるため志望動機を書くのは中々難しいところです。単に興味を持っているだけでは説得力に欠けるので、衛生用品でなければならない理由を提示しなくてはいけません。取り扱う用品も企業によって違うためそこも含めて考える必要があります。

ポイントとしては企業によって衛生用品やそれを取り扱う信念や目的が存在することです。そのため実際に志望動機を書くのであればその企業ごとの信念や目的を絡めて書くのがいいでしょう。相手に合う内容にすれば説得力も大きく増します。

性別が関わってくるもので同性のを扱うのであればその点を含めて書くのもいいです。しかし内容によっては誤解を与えかねないので、書く自信がある人以外はリスクを背負ってやる必要はないでしょう。職務経歴書に関しては他の営業と同じように仕事の役に立つとされる経験を重視して記載するといいです。

流石に手抜きで書くのはいけませんが、そこまで念を込めて書く必要はありません。

面接について

大抵は志望動機から自己PRといった基本的な質問が出てきます。その基本的な質問に答えられるよう対策をしておきましょう。しかし企業によっては自分達が取り扱っている衛生用品についての質問をしてくる場合があるので、面接対策の意味でも企業研究は欠かせません。

海外を視野に入れているところは海外に関わる質問が出てくる可能性があります。海外で仕事をしても大丈夫かという確認も含まれていますので、自分なりに大丈夫かどうかを判断して答えましょう。

しかし、場合によっては面接自体が英語だけといったシチュエーションになる場合もあります。この場合には事前に英語を学んでおくしか対策はありません。過去に英語による面接があったかどうかの情報を確認しておくといいでしょう。

まとめ

悪くはありませんが、他の営業よりも特別待遇や年収がいいわけではありません。衛生用品に関わるのであれば本当に関わりたいと思う意志、目標が必要です。転職する時も本当に自分が衛生用品に関わりたいのか、疑問がなくなるまで自問自答をするといいでしょう。