転職が成功するかどうかは運によるところもありますが、当然本人がどのようなステータスを持っているかも関わってきます。営業職に転職したいと考えるのであればどうすれば有利になるかを考えなければいけません。しかし単に有利なことばかりを考えるだけでなくどうすれば不利になってしまうかも理解しておいた方がいいでしょう。
では実際に営業職の転職にどのような有利、不利な条件があるのでしょうか。
営業は顔がよければ採用に有利になる?
世の中人に好意をもたれる人間というのは大抵顔が整っている人、所謂「イケメン」や「美人」と呼ばれる方に決まっています。実際に顔は人間の部位として一番目につき易い箇所であり、大抵の場合は顔を見ることでその人の第一印象が決まるのです。営業は人と人との付き合いであり、何より対話をするとなれば当然相手の顔を見ている時間は多くなります。
そうなると転職する際に顔が整っている方が有利だと考える方もいるでしょう。これはその通りであり、顔が整っていれば相手も見やすいので話もしやすくなるのです。そう考えれば転職においても顔が整っている方はそれだけで有利ということであり、逆の立場の方は不利になるという話になってしまいます。
容姿だけで全てが決まるわけではない
勘違いしないでおきたいのは有利になるが、その度合いはそこまで大したものではないということです。「美人は三日で飽きる」という言葉がありますが、その通りにどれだけ顔が整っていてもそれは絶対的な存在にはなりえません。
営業は相手との付き合いで成り立つ仕事であるため、顔がよくても相手への態度や話し方に問題があれば悪い印象がもたれてしまいます。そうなれば整っていたとしてもそうではない人間に実績が負けてしまうというケースは珍しくないのです。
顔が整っているのは武器にはなりえますが、それに驕らず相手に好かれる、嫌われないような接し方も身に付けるようにしましょう。
実績と経験は大きな武器
企業側としても雇用するのであれば、当然戦力となる人間をしたいのが普通というものです。これは営業の世界でも同じで今までの実績と経験があればそれだけで有利になります。内容にもよりますが、より濃いものであればある程有利に進めることができスカウトにも期待することができるのです。
一言で営業と称しても様々な仕事があり、その仕事の経験がない場合には有利にならないと考える人もいるかもしれません。しかし「営業の仕事の経験がある」というのは「ない」人間より勝手が分かっているという関係で有利に働かせることができるのです。
逆に海外営業を視野に入れている企業であれば、海外営業の経験があるというのは大きな利点となりえます。相手が運営している営業と自分の持っている実績、経験がマッチすればそれだけで転職できる確率は大幅に上がるでしょう。
未経験者は営業職で働くのは難しい?
一方で経験者が採用で有利であれば、未経験はその分不利かというと「経験者に比べて」不利なのは仕方がない話で間違っていません。しかし、営業の世界は未経験でも大きく不利になるという話はなく、逆に全ての職種で比較すると転職しやすい職種になっているのです。
もちろん不利であることは間違いないため経験者以上に努力をしなければいけませんが、可能なレベルであるため営業を目指すチャンスは十分にあります。一方で営業の仕事は多種多様で中には経験者向けとして、未経験には難しいものも存在するためそこの見極めも必要です。
年齢による有利と不利
転職業界において年齢というのは非常に重要な意味合いであり、若い20代が最も転職しやすくそれが高齢になると難しいという世界になっています。昔は転職も遅くて30代が限界とされていましたが、今では40代以上の方も転職は当たり前となっているためどの世代でも転職することは可能です。
営業という仕事でもその流れには逆らえず高齢になればなる程不利になるのは事実です。しかしこれは単純に年齢だけを見ればの話であり、他の情報と混ぜれば不利にならないケースも存在します。先に実績と経験があれば有利とありましたが、これは年齢が高くても間違っていない話です。
特に生命保険の業界が代表的ですが、営業の世界というのは離職率も高いものとなっています。そのために転職をするのが当たり前の職種にもなっているのですが、それを理解しているためか企業によって短期間の戦力を応募しているところもあるのです。
年齢が高いと転職するのは難しい?
高齢となれば長期間仕事をするのは難しい話になりますが、短期間であれば話は別となります。そのようなところを応募している企業で実績と経験を持っていれば年齢による不利を感じることなく転職できるでしょう。
また、企業によっては若い経験がほとんどない20代よりも、ある程度の営業の仕事を経験した30代を重視することもあります。
最も高齢になるとやはり動かしづらい、長期的に仕事をするのが難しいという件もあって全体的に「不利」になることだけは間違いありません。そのため転職を考えるのであればできるだけ若い頃にした方がいいです。
他の事例として退職していたり、一時期は別の職種で仕事をしていた場合には実績と経験があったとしても有利の度合いが薄くなります。これはブランクのこともあり、過去に経験があったとしてもその通りの働きが期待できるかどうか疑問になるからです。
資格で採用確率アップ!
仕事の実績や経験とは別に人間には資格や免許があって、それは就職や転職に有利に働きます。しかし今の時代では単に資格や免許を持っているだけでは大して有利にならず「その仕事をするのに必要な資格や免許」の類を持っていなければほとんど役に立ちません。
しかし営業の仕事は相手に商品を売り込むことで、その際に営業するのに関わる資格を持っていればその分「営業マン」としての説得力は増します。そうなれば企業側としても重宝して転職においては有利になるのです。所持していて有利になる資格は当然営業に関わる種類のものとなります。
営業に関わる資格
営業に関わる資格として存在するのは営業士を始めとしてセールススキル認定、販売士といったものがあります。しかしどれも段階があり取得しているレベルによってはほとんどないも同然に扱われてしまうケースがあるでしょう。そのため取得も一定の難易度があるレベルのにしておかなければいけません。
営業に関わるとされる資格は何も直接的なものだけではなく、間接的に役立つものもあります。サービスや商品の内容によっては英語を使えることが有利に働くので、その場合にはTOEICを始めとした英語に関わる資格があれば有利に働くのです。特に海外を視野に入れているところであれば強力な武器となるでしょう。
他にも自動車免許は当たり前のように持っている人が多いですが、車が運転できて移動が楽になるので営業活動に有利になるとして有利に働くことがあります。税金や財産といった金銭に関わる資格も、相手との対話で法的な相談ができるため十分に強みにすることができるのです。
資格取得に関する注意点
しかし問題として資格の取得は難易度が高くなればなる程取得にも時間がかかります。そのためこれから取得を考えている人は全て取得は難しいので絞るようにしなければいけません。物によっては取得するより転職活動した方が早いということもあるため、その点の見極めもしてみましょう。
それと気をつけたいのは、資格があれば有利になることはあっても不利になることはないと考えられがちです。しかし、実際履歴書に書くとなると、何でも書いているとそれは営業ではなく他を目指していると見られて逆に不利に働いてしまいます。履歴書に書く際には記載する資格の数と種類に気をつけましょう。
転職回数は採用に影響するのか
転職は1回だけするものではなく人によっても「今回で○回目の転職」とその転職回数も異なってくるでしょう。特に営業は転職をするのが当たり前の職種であるため数回目の転職というケースになる人も珍しい話ではありません。逆に転職数回目で始めて営業に転職するというケースもありえる話です。
基本的に転職において転職回数が多いというのは不利な情報となります。その理由として転職回数があまりにも多いと1つのところでしっかりとやっていけない、気が長くない人間というマイナスな印象がもたれてしまうからです。
営業の場合は転職回数が多くても評価されることがある
営業の世界においてもこの転職回数の多さは「基本的に」不利な情報となってしまいます。しかし営業の場合は、転職回数が多くてもその内容によっては有利に働くというケースも存在します。そのケースとしては個々の転職で一定の実績を挙げていることであり、この場合は多数のところで多くの経験を積んだと見られて逆に戦力として期待されることができるのです。
逆に転職回数が多い上に実績も大したことなく、期間もそこまで長くないと評価が悪い、真面目に仕事をしているのか?と見られてマイナスとなってしまいます。こうなると営業はもちろんですが他の職種に転職しようとするのも絶望的な状態であると考えていいでしょう。
しかし転職回数が多ければその理由を面接において必ず聞かれることになります。その答えによっては実績があってもマイナスに響いてしまうので相手を納得させるような回答は持っておきましょう。
まとめ
気をつけたいのはこうした情報は「有利、不利」に働くという話であり「必ず採用される」「絶対に採用されない」ではないということです。そのため不利な立場になっている人も企業を選んで行動すれば転職をすることは可能になり、有利な立場の方は余裕を持っているといつの間にか追い詰められているということにもなります。
もちろん採用される可能性を増やすために有利な情報を増やすということは重要なことです。今の自分がどれだけ有利な情報を持つことができるか、そこから転職を円滑に進めることができるか、と情報を整理して判断してみましょう。転職を進めるか、転職のために別の努力をするか、決めるのは自分自身です。