包装資材は物を包む、入れるための存在で日常で使われながらもあまり意識しない存在です。しかし包装資材がなければ物を運ぶ時のリスクも大きくなるため重要な存在ではあります。この包装資材もビジネスとして用いられていた営業職が存在するのです。

では包装資材の営業はどのような仕事内容、求人事情になっていて採用されるには何が必要なのでしょうか。

包装資材の営業の仕事内容

最も基本的な仕事が包装資材を必要としている企業へと提供することです。一言で言えばこうですが包装資材を必要としている企業は数多く存在します。食品を扱う企業を始めとして小道具や衣類を扱う企業、機械を取り扱う企業と様々な企業を相手にすることになるのです。

取り扱う包装資材は企業によって変わってきて、その種類によって営業をする企業も変わります。同じ包装資材でも企業が変わればニーズも変わってくるため企業に応じた交渉をする必要があるのです。包装資材を必要としている方はもちろんですが、その包装資材を製作する側とも調整をして進めなければいけません。

包装資材は他の物品と同じく日々進化していくものであるため、1回提案すればそれでいいというものではありません。何か新しい性能が高いものができれば再び提供をしに営業する必要が出てきます。もちろん何かトラブルがあった後のクレーム対応もする必要があります。

海外展開もある

包装資材の需要は国内だけでなく海外にもあるため、営業も企業によっては海外展開をしているところがあります。海外となると売り込みをするだけでなく営業のサポートをすることもあり、場合によっては指導や育成をする立場を任されることもあるのです。もちろん海外となれば言語に関する知識が問われます。

仕事として難しいのか

包装資材は企業が取り扱っているものを包んで安全に運ぶために必須な品物です。そのため必須ではない商品と比較すれば難易度は多少下がるでしょう。扱う商品の知識は必要ですが、詳細な情報を理解する必要がある機器系統に比べれば覚えることもそこまで難しいものではありません。

しかし簡単というわけでもなく如何に自分達が提供する包装資材が必要かを伝える必要があります。そのためには一定のコミュニケーション力、営業力が求められるのです。扱う包装資材に対する最低限の知識も身に付けなければいけず、新しい商品の度にそれが必要となります。

海外となれば当然より難易度は上がり、海外企業のニーズも考えて調整と交渉をしていかなければいけません。しかし求人としては未経験を応募しているところもあるため、扱う種類にもよりますが営業としての難易度はそこまで高くないのは確かです。

待遇や年収について

待遇自体は決して悪くはありませんが営業としての難易度がそこまで高くないためか年収自体は特別に高い世界ではありません。特に未経験でもできる企業となればほとんど期待することはできないでしょう。経験者でも企業によってはそこまで高い年収でない可能性も多いです。

海外を相手にする企業であればチャンスはありますが、それでも上がり幅としてはそこまでのものではありません。仕事全体として見れば悪くないのですが営業として見ると年収は少ない傾向です。実績を出して自分の待遇をよくすることを考えている場合には他の営業に行った方がいいでしょう。

営業の内容だけ見ればそこまで難しくないですが企業によっては普通に残業もあります。仕事量と比べて人によっては見合わないと感じる可能性もあるでしょう。

包装資材の営業の求人事情

求人自体は様々な会社が出しているので探すことは苦労しないでしょう。しかし求人によっては条件が課せられていることもあり営業の経験を問うこともあれば中には大卒以上と学歴が問われるものもあります。未経験でもこの学歴による問題が立ちはだかるケースもあるのです。

しかし転職の場合は学歴に関して及ばなくて応募して採用される可能性はあります。そのため学歴の条件が書かれていても応募して無駄にはならないでしょう。一方で包装資材によってはコンビニやスーパーと多数の店舗を回る必要があるので車の免許を条件として挙げているところも多いです。

免許はAT不可といった細かく条件が課せられていることもあるので、その点に関して見落とさないようしましょう。他にも扱う包装資材、仕事の内容や企業によっても何が求められるかは変わってくるためそこの確認も忘れてはいけません。

未経験について

営業の経験に関しては必須か歓迎かで未経験でも可能か不可能か分かれてますが、歓迎と記載されていると大抵推奨であるため未経験だと難しいです。そのため未経験の方は未経験歓迎か営業の経験に関して記載されていない求人を探していくといいでしょう。

もちろん未経験の場合は経験者と比べると選べる選択肢も少なくなって不利なのは間違いありません。しかし未経験が携われる包装資材の営業も探せば見つかるので不利なら不利なりに根気よく探していきましょう。

転職において有利な経験とは

営業の経験があれば有利なのは確かですが他の場合は包装資材の標的とする違いもあり企業によって有利か不利か異なってきます。パソコンを利用して情報の管理等をする場合にはパソコンで事務をしていた経験があれば有利になり、何か企画に携わっていた場合はそれが有利になる場合があるのです。

自分が所持している技術や経験がどれだけ有利になるのか求人と照らし合わせて判断してみるといいでしょう。しかし有利は有利で確実に採用される、されないわけではないので有利でなくても条件が大丈夫であれば応募しても問題はないです。

包装資材の営業に採用されるには

全ての包装資材の営業で必要にはなりませんが、自動車の運転免許を持っていなければ取得しておくようにしましょう。AT不可なところもありますが可能なところも多くあるため選択肢を広げたいかどうかでATかMTかを選ぶようにするといいです。既に所持している方はMTの免許取得を目指すのもいいでしょう。

この自動車免許に関しては包装資材の営業に限らず他の営業でも求められる可能性が十分にあります。これから営業の転職を目指そうという方は今後の転職のことも踏まえた上で自動車免許取得をした方がいいのです。どちらにしても免許の有無は転職において結構変わってきますから。

包装資材の知識に関しては採用されて入社した後に理解する時間はあるため深く覚える必要はありませんが、ある程度の知識はつけておきましょう。どれくらいの知識があればいいかは応募する企業によっても変わりますが、少なくともそこが採用している包装資材の質問が来ても答えられるレベルにはしておいた方がいいです。

パソコンの技術

企業によってはパソコンがある程度使える技術も求められます。どの程度必要かは企業次第ですが最低限ワードやエクセルの使い方は理解しておいた方がいいです。実際にパソコンの技術は転職先を探すにおいても大事ですので、今まで利用できない仕事をしていた場合はこれを機会に身に付けておくといいでしょう。

今の社会では事務作業の大半はパソコンを利用することになるため、事務の仕事をしていた方であればこの点に関しては有利です。他にもエクセルやワードを利用するという関係上、MOS等の関係する資格があればより有利になるでしょう。

海外を狙う場合は

海外展開を考えている企業の場合は外国語を身に付ける必要があります。基本は英語ですが中国等のアジア方面が舞台となってそちらの言語が問われるケースもあるのです。今まで手をつけたことがない場合は英語も中国語も身に付けるのに一定の労力と学習が必要となります。

この点に関しては割り切って特定の言語を極めるか、複数の言語を極めるといった目標を持つ必要が出てくるでしょう。海外展開をする上で自分はどこの国で仕事をしてみたいか、そこも考えて指針を決めるといいです。英語の場合はTOEICが問われることもあるため、そちらの対策をしてみるのもいいでしょう。

向いている人はどんな人か

この包装資材の営業は基本的に営業力が必要となる仕事です。そのため包装資材による違いはあれど営業自体に向いている人がこの営業にも向いているといえるでしょう。それに加えて特に海外展開だと企画力といった他を引っ張る力が求められます。

そのため自分で考えて他を引っ張っていけるような人も向いているといえるのです。自分が営業に向いている人間かどうか、この包装資材の営業の転職を考えるのなら今一度適正を確認してみましょう。

履歴書、職務経歴書について

営業において何故包装資材を選んだのかを志望動機として示す必要があります。これに関しては実際に自分で包装資材について調べていくといいでしょう。知識や情報を調べていけば自然に自分の中で興味のある部分が出て、それを基準に内容を書くことができるようになります。

包装資材自体は身近に存在するものであるため、その身近であることに着目した内容にしてみるのもいいです。説得力としては弱く感じるかもしれませんが、こうした身近から出る興味が意外と実を結ぶケースが転職に限らず就職においてもあります。

必要な技術が企業によって違うということで、その企業の求める技術と自分の持っている技術が一致している場合はそれを書きましょう。単に技術があるだけでは「他の仕事でいいのでは」と思われてしまうので包装資材の営業である理由も忘れずにアピールしてください。

職務経歴書も同じように過去の仕事経験で包装資材の営業に役立つとされる内容を重視して書くのがいいです。何が役立つかについては仕事の内容にもあり整理していると意外な仕事の経験が役に立つ可能性もあります。応募する企業の仕事内容と自分の経験を照らし合わせて書く内容の判断をしてみましょう。

面接について

包装資材の営業においては営業力とコミュニケーション力、いわゆる人間力が求められます。仕事内容によってはコンビニやスーパーといった日常で利用する店舗が舞台になることもあるのでそれも踏まえてこちらの人間性を見る質問が多くなる可能性が高いです。特に未経験だと営業の経験がない関係で余計にそうなるでしょう。

事業内容を理解しているか、包装資材や仕事に関わる質問も出てくるため、こちらは事前に企業や包装資材の情報を集めて対応します。企業によっては以前の仕事の経験や退職理由と基本的なことを聞いてそのまま終了するというケースも珍しくありません。

逆に言えば基本的なことも含めて何を聞かれるか予測するのは難しいので、基本の質問はもちろん包装資材の営業として聞かれる質問も想定して答えを考えておきましょう。

まとめ

営業が未経験でも可能ですがその一方で別の技術や条件が求められる求人も多いです。何もない人はまずその必要となる技術を身に付けるところから始めましょう。仕事内容は千差万別ですが、営業として考えればそこまで難易度が高くない形式も存在します。

待遇や年収も決して低いわけではありませんが人によってはやりがいが感じられず物足りないと思ってしまうかもしれません。そのような方は転職の道筋として別の営業の転職のための経験として転職を考えてみるといいでしょう。

もちろん海外展開が視野に入っているためそれを狙って極めるところまで行くことを考えるのもいいです。他の転職の糧にするか、包装資材の営業とことん極めるかは実際に仕事をして判断してみましょう。