転職は人生の大きなターニングポイントの1つです。何の準備もなしに転職が成功するはずがありません。転職するのであれば相応の準備をする必要があります。
準備といっても履歴書や職務経歴書の準備だけではありません。
ここでは、営業への転職をする上で必要な準備、考え方をお伝えします。
「営業」を知る
転職準備で最初にすべきことは当然「営業」という職業について知ることです。未経験の方であれば営業の仕事自体を漠然としたイメージにしか捉えてない人も多いでしょう。実際に営業の仕事は多種多様であり、その多種多様さを知ろうとしなければ転職は上手くいきません。
未経験だけでなく営業から他の営業へと転職を考える経験者も他人事の話ではないのです。今まで営業の仕事をしていたとしてもそれは「今まで」の仕事について知識があるだけで、他の業種の営業についてはよく知らないというケースもあります。営業職であっても営業について今一度調べるようにした方がいいです。
営業に関する知識、情報は当然のことながら経験者の方が有利ではあります。しかし経験者は「自分には経験があるから大丈夫」という驕りが出て禄に転職活動をしないという危険もあります。未経験でも経験があっても転職活動は油断せずに進めていきましょう。
理解した上で道を決める
営業のことを理解したのであれば、今度はその理解した中から自分がどういう仕事を目指すかを決めることです。
未経験であれば経験がないためにどのような仕事が向いているか分かりません。経験があっても今までしてこなかった仕事が向いているかどうかも分からないでしょう。
この場合には未経験であれば今までの仕事や活動から、経験者であれば今までしてきた営業の内容から考えてみるといいです。相手に商品のことを細かく宣伝できるのであれば飛び込み営業タイプの仕事、相手に気を配るのが得意であればフォロー営業タイプの仕事が向いているといった具合になります。
実際に面接となればこうした「自分はこうしたことをしてきたためこの仕事に向いている」とアピールするのは重要なことです。この理解して道を決めるという行為は相手に自分を売り込むためにすべきアピールを決める大事な行為でもあります。
転職準備の際には…
ここまで最初の転職準備を書いてきましたが、この転職準備はどのような状況ですべきかという問題があります。結論から書いてしまえば営業職の転職は在職中にした方がいいです。この在職中の転職は他の職種でも同じではあるのですが、営業は営業特有の理由も存在します。
営業は対人の仕事で他の人と関わりを持つものであり、仕事をすることで人脈が自然と広がっていくのです。この人脈の広がりは転職活動にも有利に働くものであり、仕事をしていけばよい転職先に巡り合える可能性も高くなります。
見方を変えると仕事と並行して行えばその仕事中に良い転職先に巡り合えるチャンスが出るということにもなるのです。この巡り合いは大きなものであり、これがあるために営業は他よりも在職中での転職が重要ということになります。
営業職になるために必要なもの
どれだけ志が高くても何もないまま営業職になることはできません。営業というものを知り道を決めたのであればそれを目指すために必要なものも身につけておかなければいけないのです。コミュニケーション能力、前向きな姿勢が必要なのは既に当たり前ではありますがそれだけでは足りません。
身だしなみの大事さ
経験者は理解しているからいいと思いますが、未経験の方の場合は身だしなみについてその知識を身に付けておくようにしましょう。営業は対人の仕事であり、対人となれば客はこちらの容姿を見ることになります。人間は中身ではありませんがそれでも本人の容姿が相手が受ける第一印象になることは間違いありません。
身だしなみに問題があれば当然その印象はあまりいいものでなくなってしまい、交渉にも悪い影響が出てしまいます。普段身だしなみをそこまで気を使わなくてもよかった仕事に就いていた方は特に気をつけましょう。
普段の生活から様々な情報を入れる癖をつける
他にも営業についての情報だけでなく様々な方面についての情報も集めておきましょう。営業の仕事というのは単にその目的とする商品を売り込むためにセールストークをするだけではありません。時には円滑に対話を進めるために相手が食いつくような話題が必要となるのです。
効果的な話題は人それぞれですが多ければ多い程対応できる範囲が広がります。この情報収集のために普段からネット、新聞を始めとした様々な媒体を利用するようにした方がいいのです。
まとめ
営業は仕事の違いもあってか準備すべき必要なことが本人の目指すものによって変わってくる仕事でもあります。他の職種もそうですが営業は特にその傾向が強く、そのために自分が何をするべきか、どのような準備をするかを明確に決めておく必要があるのです。
実際営業に求められる能力は細かく見ていけば様々ですが本当に大事なのは人間力となります。対話する相手も人間であるため話をするのであれば当然人間として気分が悪くならない、よくなる相手がいいと考えるのは当然です。
営業となると成果を挙げなければいけないのでそれで必死になって客を「獲物」としてしか見れない危険性もあります。そうなってしまえば泥沼にはまって沈んでいく未来しか見えないので、そうならないために自分の人間としての力を鍛える必要があるのです。
