営業職への転職を志すという人は珍しくはありませんが、転職をする理由自体は人によって様々です。実はこの転職理由または志望動機というのは内容次第で円滑に転職できるかどうか変わってくることもあるのです。
この記事では、営業の転職理由・志望動機についてどう考えるべきかを解説します。
ネガティブな転職理由はNG
転職理由自体は人によって様々ではあると思いますが、ネガティブ寄りの理由を付けてしまうのはいけません。前職において何かしら心情を悪くするような事態にあってそれで転職する目的がそのネガティブなことになってしまうという人も中にはいるでしょう。
しかしネガティブな理由を持って転職に望めばそれは転職活動においてマイナスの影響をもたらすことになってしまいます。営業というのは客に向けて商品やサービスの販売を行う仕事です。そのような積極的に進める仕事において企業が後ろ向きな人間を採ろうと考えるでしょうか?
営業という職業を選択したのは間違いなく本人自体です。何故それを選んだのかをネガティブな方向ではなく実を結ぶとされる方向で考えていきましょう。
営業の転職、表の理由と裏の理由
営業職へ転職したいと考える理由は様々で、ネガティブ寄りでなければそこは本人の好きなように定める必要があります。しかしその目的の内容によっては企業への面接に備えてもう1つの理由を考えておいた方がいいです。営業技術の向上等の目的であればそれはプラス志向であるため考える必要自体はありません。
問題となるのは金銭が絡む理由であり、転職の理由として前よりも給料がいいところで働きたいと考える人も少なくはないでしょう。金銭が増えればその分仕事への意欲も増えるためこうした目的自体は決して駄目なものではありません。しかし企業側として考えれば「それだけ」で来るのはあまりいい顔がされないことも多いです。
そのため給料が目的となれば給料自体を絡めることは悪くありませんがそれだけで終わらずに「技術向上」や「前とは違った経験を身に付ける」といった営業への意欲も表現できる理由を考えておいた方がいいことになります。
志望動機がその後の働き方に関わってくる
人によっては理由が明確に定まらず漠然とした考えで営業職へと転職しようと考える人もいるかもしれません。しかし理由がない、曖昧なまま行動するというのは転職でしてはいけないことです。その状態では明確な行動をすることができないからです。
営業と一言で称しても、その仕事は家を回る営業、電話で対応する営業など仕事内容は様々です。通常、志望動機によってどういった仕事内容の営業を求めているかが変わってきます。転職理由が漠然としていると求めている営業職にズレが生じ、転職後に後悔してしまうこともあり得るのです。
仕事内容・営業スタイルを絞ることができればその分転職先を探すことも楽になります。逆に理由が定まっていなければ膨大な営業をしている会社の中から探していかなければならず、時間も無駄にかかってしまうのです。時間がかかるだけであればよいですが、それが自分のモチベーションへと影響する可能性もあります。
必ず自分の理由からどのような営業職の仕事が適切かを考えてそこから探していくようにしましょう。逆にどれだけ考えても理由が明確に出てこない場合は営業職自体不適切だと考えることも可能です。その場合には営業職よりも他の職種で探していくようにした方がいいでしょう。
その場合には当然営業自体の知識、情報を集めて身につけていくようにする必要があります。これは「無謀」な理由を考えないようにするためにも必要なことになるのです。
まとめ
転職理由・志望動機は様々になりますが、大事なのはその理由を転職成功へと向けられる力へとすることです。どれだけ大層な理由があったとしても転職できなければそれは意味がないものとなってしまいます。理由はあくまでも自分を奮い立たせ、道筋を指し示す手段なのです。
営業職の難易度もピンからキリまであり、上位になると理由を定めるだけで携われる程甘い世界ではなくなります。仕事自体は顧客に夢や希望を販売するものとなりますが、転職理由自体は現実を見ているものに定めなければいけません。