営業職へと転職するのであればメリットは勿論ですが、デメリットに関しても目を向けておく必要があります。
デメリットに関してはどこへ転職するかで回避可能な反面、営業という仕事をするのであれば絶対に避けられないものも存在します。
ここでは、営業への転職で生じるメリットとデメリットをまとめました。営業職へ初めて転職する方は是非参考にしてみてください。
営業職に転職するメリット
人脈が広がり、様々な人間と巡り合える
営業職という仕事で一番分かりやすいメリットが、「様々な人間に巡り合える」ということです。
人脈は今も将来にも有利に働く
仕事内容によって出会える人間は変わりますが、場合によっては会社の重役等の地位の高い人間を相手にする場合もあります。内容によっては何度も接待することになるため、それによって単なる知り合い以上になれることもあります。
人脈を広げることができれば、現在の仕事でも有利に働きますし、将来的にその人脈に助けられるということもあり得ます。例えば、後々転職する場合でもその人達からのツテ、コネで活動が有利になる可能性があるということです。
プライベートでのメリット
勿論、人脈というのは仕事関係だけでなくプライベートにも豊かさをもたらしてくれます。
また、様々な人と巡り合えるということは様々な世界を知ることができることにも繋がり、自分の視野が広がります。自分の世界に知識、情報といった豊かさをもたらすということは、仕事だけに限らず今後の人生においてもプラスに働くでしょう。
実力を示しやすい
営業の仕事というのは複雑な一方で単純な部分もあり、自分の行動次第でその結果が変わってきます。変わってくるということはその分自分の努力、結果が分かりやすく示されるということです。そのためにダイレクトに営業に対する自分の実力を見ることができます。
実力次第であるため、必ずしもメリットになるわけではありませんが、結果が見やすい分自分のモチベーションにも繋がりやすくなるのです。結果次第で待遇もよくなるため、そうなればより仕事に対する意欲も増加するでしょう。
自分の努力が見えるという関係で「頑張らなければ」と思いやすくなるというのもモチベーションの増加に買っています。
営業は転職しやすい職業
一般的に転職・中途採用の場合、年齢や経歴が大きく関わってきます。年齢によってはそれだけで門前払いされてしまうことも珍しい世界ではありません。そのため、年齢と積んできた経験によっては転職すること自体がかなり厳しいことになってしまうのです。
しかし、営業の場合は全ての企業がそうではありませんが、年齢や経験を問わない求人も多くなっています。そのため、他の職種に比べると転職もしやすいようになっているのです。
営業職へ転職するデメリット
ストレスが溜まりやすい
メリットにおいて自分の結果が分かりやすいと称されましたが、逆に言えばその分プレッシャーも半端ない>ものになってしまうということです。
さらに営業となればその分何かあった時のクレームは自分の基に届き、それの対応をしなければいけないことにもなります。
こうしたこともあって営業職は非常にストレスが溜まりやすい職種にもなっているのです。仕事内容によってそのストレスの大小が変わることはありますが、どれであってもストレスとの付き合いになることは避けられません。どのようにストレスと付き合っていくか考える必要があるのです。
自分で考えて動かなければいけない
営業は企業ごとの目的あってもそれをどうこなすかは本人次第です。そのため自分の実力を示しやすい反面、自分でどのように営業するかを考えなければいけません。そのため転職前に言われたとおりのことをこなしていた方にとってはかなり厳しい仕事になります。
仕事内容によって大まかな方針はありますが、どれであろうと営業は自分で考える部分が必要となる仕事です。それは肝に銘じて転職をするようにしなければいけません。
歩合制で給料に上下がある
営業の成果によって自分に対する評価が変わるために、業界・企業によって異なりますが基本的にはいい評価が得られればその分給料も多くなります。
歩合制やインセンティブの形式をとっている会社は多く、毎月の給料や昇給・ボーナスに影響してきます。
しかし逆に言えば課せられたノルマを達成できない、できたとしても最低限で芳しくないと見なされればその分給料に影響が出てしまうということです。
このデメリットで厄介なのは自分の実力次第で何とかならない部分もあることです。現に商品やサービスの内容によっては時期によってあまり成果が出ないというケースも存在します。その成果が出ない時期となれば自然とその結果も悪いものとなり、報酬に影響してしまうのです。
メリットとデメリットから見る営業への転職判断
メリットとデメリットを総合して考えれば分かるように営業は転職がしやすい職種な反面、実力で全てが決まるという世界です。そのため、安定して仕事をしたいと考えている方には向いていません。安定して仕事をしていきたい場合には営業を選択することを諦めた方がいいでしょう。
一方で自分の実力を見せたい、それで待遇を良くしたいと考えている方には適切な職種であると判断できます。他にも自分で考えて仕事をしたい、言われる通りに仕事をするのは嫌だ、と考える方にも向いているでしょう。
ストレスを溜めやすい職種であるため、過去のことを引きずりやすい方には向いていないと考えられます。一方で少しの失敗は気にせず前向きに考えることができる人には向いているといえるでしょう。
まとめ
メリットとデメリット、どちらを大きく見るかはその人次第です。営業へと転職するのであれば挙げられているそれぞれをどの程度大きく見るかでも考えるといいでしょう。
また、営業といってもルートセールス、完全歩合制、保険の営業など業種や仕事内容は様々です。それぞれ通常の営業にはないメリット・デメリットが存在するということもあります。
単に営業に存在するメリット・デメリットだけを把握するのではなく、その仕事ならではのメリット・デメリットも確認するようにしましょう。